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ローカルメシのすすめ

旅に、「ローカルメシ」は必要だ。その土地の名物料理のみならず、現地で普段から食されている「ロコフード」は何か?を探れば、その土地の事実が分かったりする。

例えばインドネシアは、実は一人旅に最適な「ひとり用メシ」が充実している。いわゆる東南アジア風炒飯であるナシゴレン、焼きそばであるミーゴレンはおなじみ。こうしたものがインドネシアの名物料理だが、街の食堂である「ワルン」では、スクープライスとおかずを選ぶワンプレートランチが充実していて、これがいわゆる「ロコフード」だ。

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中国では、例えば河南省という1つの省だけで、1億2千万人存在し、1つの省だけで北海道の2倍のサイズと合致するくらい広い。また上海から北京まで飛行機で2時間かかり、上海から広州までは2時間半かかる。東洋のハワイと言われている海南島に至っては上海から3時間、西の果てにある烏魯木斉(ウルムチ)は上海から3時間半である。日本人の私からすると、2時間もあれば東京から北海道にたどり着き、3時間半あれば東京からグアムに行く感覚の距離感なのだから、もはや中国国内移動だけで海外旅行気分になる。そんな広い中国では、レストランでは1つ1つの料理が多く、かつ安く、一方「小吃(シャオチー)」と呼ばれる小さな屋台ではほかほかの小籠包や饅頭に肉を挟んで食べたりできるお店も沢山あり、これまた多民族で構成される中国では、土地土地によって味が違ったり、名物料理やロコフードも変わってくる。

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インドネシアはなぜ「ひとりメシ」が充実していて、中国ではレストランでは大皿でありながら小吃店も充実しているんだろう?

これには理由がちゃんとある。

インドネシアでは、1つの大きな敷地の中に、祖父祖母・父母・自分の家族・兄弟姉妹やその家族、と大家族で住んでいるのだが、日本的な家族団欒の食卓は存在しない。いっきに一家の女性が一日分の食事を作り、家人は思い思いの場所で、思い思いの時間に、ひとりで食べる。まるで家の中でブッフェスタイルで、思い思いの場所で食べる。これがインドネシアの風習。食堂ワルンで、スクープライスにおかずをチョイスして食べるというスタイルも、ひとりで食べるというのに引け目を取らないのも、この風習があるからだ。ひとり旅人としてはかなり高得点な文化だと感じる。

一方中国では、家族団欒を大切にする国である。食卓はできるだけ家族ととり、大皿で色んな種類のおかずをテーブルいっぱいに並べて、自分の取り皿で思い思いに取り、会話を楽しみながら食事の時間が過ぎていく。美味しかった、お腹がいっぱいだと表現するために、少し量を残すのが礼儀。大皿であることに合点がいく。また、食に対する貪欲さがあり、ちょっとお腹が空いたらちょっと食べる。小腹が空いて食べ歩きに最適な「小吃(シャオチー)」が発展するのも、なるほど合点である。

 

その土地に行ったら、名物料理だけではなく、ロコフードを現地の人に交じって積極的に食べてみよう。その国の文化と一緒に、ローカルメシを楽しむ。歴史や風習、文化がきっと垣間見える。

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