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新しい旅へ、そして心折られる。-南アジア放浪記編-

飛行機を乗り継いで降り立ったのは、インドの首都デリーだった。

正直ボクは、このインドが憂鬱でならなかった。何故か…
臭い・汚い・人がウザいと3拍子が揃ったバックパッカーの聖地と言われるインドだ。
噂に聞く通りの面倒くさい出来事が待ち受けているのは明白だ。

そう、ボクは面倒事が大嫌だ。それが旅の醍醐味だという人もいるだろうし、
ましてバックパッカーなんて、不測の事態Welcome!みたいなところがあるが、
ボクは、面倒事が大嫌いだ。

じゃぁ、何故インドに向かったのか…
ボクはこの後、南アジアのネパール・ブータン・スリランカを訪れる予定(これらの国は楽しみ)
なのだが、これらの国を訪れるためにはどうしてもインドを通る必要がある。
飛行機で国をひとっ飛び精神は、ボクの旅の概念ではないので、
必然的にインドへの入国を迫られたわけだ。

こうして、ボクの南アジア放浪記が始まる。

デリーへは、LCCを使用して入国した。
LCCというのは格安航空会社のことで、近年飛ぶ鳥を落とす勢いで
勢力を強めている。

まぁしかし、『格安』であるのはそれなりの理由があるわけであり、
今回の理由は深夜到着便ということだった。

ついに、降り立ったインド。
あの、深夜特急にて沢木耕太郎も沈没した国だ、ここは。

まぁ、そんなこともボクには無縁の話。

ボクは、一刻も早くインドを出国してネパールに向かいたかったので、
日本ですでに、デリー-アグラ間の列車とアグラ-バラナシ間の列車の予約をしていた。
デリー発アグラ行きは6時には出発する列車だった。

まず、1つ。ここに最大のミスがあった。

一刻も早くインドを脱出したいと思うあまり、6時代の列車を予約してしまったこと。。。

つまり、空港をまだ日が登らない5時前には出発しないといけないということだ。
空港には、ボクの他のに多国籍なバックパッカー達がたむろしていたが、
デリーのタクシーは危険で質が悪いというのは通説らしく、
みな、日が登るまで空港で待機していた。

数人に声を掛け、一緒にタクシーに乗ることを提案したが、
総却下を食らった。…いじめられっ子になった気分だ。

空港を一歩外に出れば戦場だ。
結局その戦場に今から一人で立ち向かう羽目になった。

P9180134

空港から列車の駅までは、確か1時間もかからないくらい。
ただ、ここはインド。何が起こるかわからない。。。

そう思って、4時過ぎには空港を出てタクシーを捕まえた。

 

さて、悲劇はどこから始まっていたのだろう。

やはり、もう既に日本でWebサイトから列車の予約をしたところから、
と言うのが妥当だろうか。

 

「デリーは初めてかい?」

タクシーの中で気兼ねなく話しかけてくるのは、
どこにでもいそうなインド人インド人したおっさんだ。

「二回目だよ。」

絶対、面倒な事になると思ってるボク。
初めてというと良いカモと思われるので、そっけなく返事を返す。

そして、ある程度話したところで、
おっさんが「列車のチケットを見せてみろ」と一言。

…ほらな、来た。

「TAKUYA、このチケットじゃ列車には乗れないぞ!」
「俺の友達が旅行会社で働いてる、紹介してやる!」
「インドで新しいチケットを入手しないといけない!」
「・・・・・・・・」

過去に類を見ない怒涛の攻めだ。

でも、『明らか』な嘘であることはわかりきっているので、
とりあえず、駅に連れて行ってくれれば、後は逃げるだけ。
ボクの勝ちだ。

ただ、ここはインド。ボクがとりあえず、駅に連れてってと言っても
簡単には連れて行ってもらえない。

「まだ、駅は閉まってるんだ。」
「とりあえず、駅が開くまで、俺の友達の旅行会社のオフィスまで行こう。」

おうおうおう、、、状況が不利なのは明らかだった。
これが昼間なら、じゃぁもういい、他を当たるとタクシーを降りればいいが、
まだ日も昇らない時間。 流石に、初めての地で、しかもインドで夜中に一人歩き
するほど勇気がある人間じゃない、ボクは。

そんな、弱みに浸けこんできたのだ。おっさんは。

そして、旅行会社に連れて行かれ、
おっさんのグルの旅行会社に奴にも、
「このチケットは期限が切れてる。」
「新しいのを手配しよう。」
とか、ウンたらかんたら・・・

もう、いい。駅に行くぞ。

というやりとりを2回繰り返し、
流石に、こっちも堪忍袋の緒が切れる直前だった。

そして、極めつけは「駅についたぞ。」と空き地に降ろされ、
「まだ駅は開いてないんだ、旅行会社へ行こう。」と言われたところで
緒が切れた。

此処から先は、感情に見を任せすぎたので、あまり覚えていないが、
助手席で激しく車を揺らしながら
「Station!Station!Station!」と叫ぶボク。

「やめろ、車が壊れる!やめろ!!」と叫ぶおっさん。
「駅に行くからやめろ!」と言ってくれたが、もう止まらない。

駅に到着するまで永遠に「Station!Station!Station!」と叫びながら
体を揺らし続けていた。

そして遂に駅に到着した。
おっさんもかなりのご立腹だ。

タクシーを降りたところで金銭を要求してきたが、
すでに乗り込んだ段階で払っていたので、丁重に声を荒らげながらお断りし、
その場を後にした。

インド上陸から半日も立たない内に、疲労困憊。

P9180135

そして、なんとか30分遅れでお目当ての列車を発見。

まだ列車は出発していない。

もう、なんて想像通りのインドなんだ思いながら、
列車に乗ろうとしたその時、ひとりのおっさんが近寄ってきて、
このレッシャ、アグラ、イカナイ。

…いや、行くから!うるさい!笑

ということで、インドなんて大っ嫌いだ。
と思いながら駆け足のインド放浪が始まった。

※タクシードライバー・その他と格闘していたため、写真がほとんどない。

 

 

–次回はアグラへ

    Comments ( 3 )

  • coral

    面白い!!!
    続きが早く読みたいです。

    • tuck

      coralさん
      面白いと言って頂きありがとうございます。
      ですが、ほんとにほんとにほんとに大変だったんですよ!
      もう、インドに行くことはないんじゃないかと思っています。笑

  • coral

    大変な旅ほど懐かしくなっていつか無性に行きたくなったりして〜(笑)
    それだけインパクトのある国なんですね。

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