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ガートから眺めるバラナシの景色。-南アジア放浪記編-

疲労困憊の僕に、少女が語りかけてくる。

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ポストカード、ヤスイー
カッテ、カッテ

僕がいらないよと日本語で言うと、彼女も

イラナイよ いらなくないヨ

正しく、『生きるため』に覚えた言葉で僕に迫ってくる。
観光客みんなに同じようなこと言われるんだろう。

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なんとかガートに辿り着いたが、早速物売りの少女に絡まれていた。
到着したガートはバラナシに2つあるうちの火葬場の一つ
ハリスチャンドラ・ガートだ。
少女のことをあしらいながら、ガートを下りガンガーの元へ。

この時、インドはちょうど雨季明けで、川幅は引いていたものの、
ガンガーに伸びる階段には多くの泥が付着していた。

足場の悪い中、一歩一歩階段を降り、ガンガーの傍に立つ。

僕がいるガートは上流の方に位置し、メインどころのガートではないが、
それでも多くのインド人がお祈り、沐浴を行っていた。

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沐浴の定義はよくわからないが、
河に入って、遊ぶことも沐浴に含まれるのだろうか…

多くの人に写真に撮ってくれとせがまれ、そのたびに
ポーズを決める彼ら。沐浴してるんだから、もっと
神聖な感じで写したいのに…

因みに、火葬の撮影はご法度なので、写真に残しては
いないのだが、死体は一体一体綺麗に布で包まれて
一体づつ火葬しているようだった。その後、火葬した遺体は
輪廻からの解脱のために、ガンガーへ還される。

ただ、火葬をするにはそれなりの資金が必要になるため、
低所得階級の国民は死体をそのままガンガーへ還すことも
よくあるらしい。なので、毎日ガンガーを眺めていると
沐浴する老婆の隣に、赤ん坊の死体が流れている…
なんていう景色は当たり前で、
寧ろそれは異常なことではなく、至極当然の事なのだ。

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遠くを眺めると、ガンガーに寄り添うように
どこまでも続くバラナシの街を見ることが出来る。

それほど、この街にとってガンガーは特別な存在だ。

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その後、僕は街の中心、旧市街へ入り込み
いくつかのガートを訪れ、幾度かの格闘をし
すっかり道に迷ってしまった。

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彷徨った先にやっと落ち着いた場所に出れた。

日本の常識からすれば考えられない生と死がリアルに交じり合うこの地に
これたことを感謝し(もちろん、嫌なことの方が多かったが)、
人の少ない空き地のような場所で日が暮れるまでガンガーを眺めた。

そして明日、遂にインドともさよならだ。たった一週間だけど、長かったな…

次はヒマラヤの国ネパール!
気持ちは既に、未知の新しい国へシフトしていた。

最後の試練があるとも知らずに…

–次回、インド出国

    Comments ( 2 )

  • coral

    相変わらず骨太な旅の報告を楽しませていただきました。
    インドを訪れると人生観が変わると聞いたことがあるけれどtuckさんの記事を読んだだけでも十分考えさせられました。

    • tuck

      coralさん
      骨太な旅を目指しているわけではなく、結果骨太になってしまった。
      という方が正しいように思いますが、楽しんで頂けたのなら嬉しいです。

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