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押し寄せる大きな波-南アジア放浪記編-

峠を超えるとそこは別世界だった。

こんな言葉がお似合いと言うべきだろうか。
車窓から見えるその景色は僕の中の
ブータンという国のイメージを見事に
覆していく。

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所狭しと立ち並ぶビルは
僕が昨日まで見てきたブータンとはまるで別世界だ。

このティンプーという街は、ブータンの首都でありながら
もっともブータンらしくない街であり
この王国の政治経済の中心地だ。

ガイドが話す。
『この街はまだまだ大きくなっている途中です。
北はもう建物を建てる場所がないので、どんどん南へ南へと
ビル建設を続けています。』

GNH(国民総幸福度)の政策を第一に考えてきたブータン。
この街は、果たして本当に『持続可能な緩やかな発展』を
享受出来ているのだろうか…?

僕はエコノミストでもなければ、歴史学者でもないので
ブータンの事情には詳しくないのだけれど
この街の違和感は明らかにグローバリズムのそれに
重なる部分があるように思える。

まぁ難しい話は置いておいて、
さっそくティンプー散策へ出かけよう。

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まず、訪れたのはゾン。

ここが、ブータンの政治の中枢であり
あの有名なブータン国王もここで仕事をしているらしい。

勿論このゾンも、僧院と行政の半分半分の役割を担っているので、
中には僧侶の姿も伺える。

でも、ゾンや僧院ばかりの観光で僕が少し飽きてきたのを
察してくれたのか、少しの見学が済んだら市場に案内するとガイド。

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ここは、ティンプーにあるブータン一大きな市場だそうだ。

建物は2階建てになっていて、一階はインド産の物が
二階にはブータン産の物が売られている。

しかも、国産のものより、インド産の方が
野菜も肉も安いとのこと。日本と似ている。

因みに、ガイドの話だがブータンは動物を殺すことを
しないらしい。宗教上の理由なのだろうけど、じゃぁ売っている
干し肉や魚はどうしたの?と尋ねると、あれらは全てインドからの
輸入品だという。
殺すことはしないのに、食べることは出来る。
宗教とは常々難しものだなと思う。

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市場に売られていた、干し肉
そして、ブータン人の心の拠り所唐辛子。

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市場観光が終わった後、少し自由時間を貰い
ブータン市街を歩いてみる。
路上に駐車された夥しい車の数、
そして建物。

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若い人たちはおしゃれにも敏感だ。

学校や仕事場では伝統衣装のキラ・ゴの着用が
義務付けられているが、遊びの時には、みな洋服を
身にまとい僕ら日本人と何も変わらずファッションを楽しんでいる。

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宿への帰り道、スタジアムでサッカーの試合が行われていた。

決してレベルの高くない試合を見ながら、僕は考える。

ガイドが何度も話してくれたGNHの意味を。
この国に押し寄せるグローバリズムを。
この国民幸福度97%の国の向う先を。

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