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フィレンツェのドゥオーモ

「冷静と情熱のあいだ」という小説(映画)をご存知でしょうか?
辻仁成さんと江國香織さんによって書かれた恋愛小説です。この小説で、ヒロインのあおいが「わたしの30歳の誕生日に、フィレンツェのドゥオーモのクーポラで会ってね。」というシーンがあります。
10年前に、この小説を読み、感動した私は、「私も30歳までにドゥオーモに登る!」とよく分からない決意していました。
そして30歳の夏、とうとうドゥオーモに登る機会を得たのですが、到着してビックリさせられました。
まずディズニーランドのような行列にビックリ。
さらに464段の階段を登らなければ、たどり着けないという現実にもビックリ。
しかも登るだけで10ユーロという価格にもビックリ。
体育の成績が悪く、体力がない私に、夫は
「本当に登るの…?俺、お前をおぶって登りたくないからね」
と冷たい言葉をかけられてしまいました。
でも、10年分の思いをここまで来て、捨てるわけにはいきません。
死ぬ気で登りました。
途中、休憩できる場所らしい場所もなく、追い越せる場所もないので、後ろの人に気を使いながら、休む間もなく登らされた464段。
正直、舐めていました。
映画では、颯爽と金城さんが登っていたので、
「登れるはず」
と思っていたのですが、軽く臨死体験を味わい、到着した瞬間、膝をつき涙ぐんでしまいました。
ですが、臨死体験を味わった後のフィレンツェの街並みは美しかったです。
吹き上げる風。
眼下に連なる屋根。
何処からか聞こえる鐘の音。
体力に自信があるならば、ぜひこの臨死疑似体験を楽しんでみてください。

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